今日、何回笑いましたか?
ふと聞かれると、意外と思い出せなかったりしませんか。
私はかつて、ほとんど笑えない毎日を送っていました。
笑えなかった、薬剤師時代
忙しすぎて、毎日睡眠不足。顔はいつも顰めっ面(しかめっつら)でした。
薬を手渡すときの営業スマイルだけが上手くなって、まるでロボットみたいに同じことを喋る毎日。
お笑い番組を見る時間もなくて、ため息ばかりついていました。
そんな私が自然な笑顔になれたのは、子供の笑顔を見る瞬間だけでした。
「この子が育つまでは、どんなことがあっても生きていかなくちゃ。」
そう自分に言い聞かせながら、なんとか踏ん張っていた時期があります。
笑いは、心だけでなく体にも効く
笑いって、「楽しいから笑う」だけじゃないんです。
薬剤師の視点からお伝えすると、笑うことで体の中では次の3つのことが起きています。
免疫細胞が活性化する
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)というウイルスやがん細胞をやっつける免疫細胞が、笑うことで活発になることがわかっています。
幸せ物質が出る
エンドルフィンという脳内の天然の幸せ物質が分泌されます。
鎮痛効果もあり、気持ちがふわっとゆるむのはこれのおかげです。
ストレスホルモンが下がる
コルチゾールというストレスに反応して出るホルモンが減ります。
不安や緊張が少しずつやわらいでいきます。
つまり笑いは、心の話でありながら、体に直接作用する「薬」のようなものなんです。
作り笑いでも、脳はだまされる
「でも、気分じゃないのに笑えない。」
そう思いますよね。私も長い間そう思っていました。
作り笑顔は嘘っぽくて嫌だ、と。
ところが実は、笑顔を作る筋肉を動かすだけで、脳は「笑っている」と認識するんです。
これを顔面フィードバック仮説(がんめんフィードバックかせつ)といいます。
表情が感情を作り出す、という考え方です。
有名な実験でも、口に鉛筆を横にくわえて笑顔に近い表情を作った人は、そうでない人より漫画を面白く感じたという結果が出ています。
本当に笑っていなくても、形が笑顔なら脳はそれを笑いと処理してしまうんですね。
私自身も、最初は「嘘っぽくて嫌だな」と思いながら、鏡の前で作り笑顔の練習をしてみました。
そうしたら、変な顔をしている自分がおかしくて、必死になっている自分がおかしくて、気がついたら本当に笑い出していました。
作り笑顔が、本物の笑いを連れてきてくれたんです。
今日からできる、3つのこと
難しいことは何もありません。
朝、鏡でニコッとしてみる(1秒でOK。変な顔になっても気にしない)
好きなお笑い動画や、くすっとする動画を1本だけ意識して見る
「今日、何か面白いことなかったかな」と1日1回振り返ってみる
笑いを「待つ」のをやめて、「探す」側に回るだけで、日常はちょっと変わります。
おわりに
心の自由って、難しいことじゃないと思っています。
毎日ちょっと笑えているかどうか。
それだけで、体も心も、少しずつ変わっていきます。
ロボットのように働いていた私でも、鏡の前でひとりおかしくなれるくらいには、変われました。
あなたは今日、笑えましたか?
鏡の前で、ちょっとだけ変な顔してみてください。
きっと本当に笑えますから。
あなたの楽しい毎日を応援しています。
次回は「体の自由」をテーマにお届けする予定です。お楽しみに!
サト愛


